■読み下し文
「ヲイ、親好見探し。
向かふへぼつてりとした
いいとり
がいたぜ。しかしべら
棒に羽根を広げ
て幅をしていきやア
がるぜ。一チ番
網を張ってひつかけ
てへもんだ。
「ほんにいいぼつとり娘
だノウ。ああいふ
とりを飼ひ
つけて、すっかり
鳴かしてみたいものサ。
▲△○→段落の繋がり方を示す記号
*→判別できない文字
■大江戸瓦版■
江江戸美人について
「ぼっとり」とは、ふっくらとして魅力のある様をいう。このコマでは「ぼっとり娘」という表現を使っている。江戸時代の美人の条件は、素肌を生かした薄化粧、流行の衣装をきりりと着こなし、玉の顔(かんばせ)、柳腰・・・・であった。
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