■読み下し文
「これさ、なんぼとりづくし ても、そんな古風な 泣き言は聞きや せん。サア早く きりきり払って 送るなせへ。まだ これから江戸中 羽を広げて 歩かなけりや。 今夜は据へ変へることが 出来や。
▲△○→段落の繋がり方を示す記号 *→判別できない文字
■大江戸瓦版■ 江戸の盆暮勘定について
江戸での商取引は盆暮勘定、つまり、借金は年2回あるいは1回の取り立てであった。年の瀬になると、貸し方も借り方も一大事。大晦日の深夜まで取り立て合戦の攻防があった。夜逃げの多いのも師走である。