20.小唄レヴュー抒情双六 1929年 (昭和4年) |
制作 画:岩田専太郎 / 少女世界 1月号(博文館)/ サイズ(cm) 縦55×横80 岩田専太郎の抒情双六。大正ロマンの残り火が燃える。 世界各国の抒情歌の歌詞に専太郎が独特の憂い顔の女性の絵を添えている双六の名品。 振出しは、「出船の港」。柱に寄りかかり遠くを見つめる風情の女性。たおやめな容姿ドンとドンとドンと浪のり越えて~と藤原義家の歌声が聞こえてきそうである。「朝鮮国境の歌」「アラビヤの唄」「黒い瞳」「モンパリ」「からたちの花」「森の娘」「紐育行進曲」などを経て「波浮の港」で上がり。 上がりは3人の少女が小船の周りに風情ありげに集うコマ。 |