21.完全シミュレーション 就職活動すごろく 平成9年 1997年 |
制作 Editor-in-Chief豊田義博 Senior Editor平賀恵美子 版元:リクルート 掲載誌:就職ジャーナル / サイズ(cm) 縦28×横21×4P 47万人の学生にそれぞれの就活双六がある。典型的な就活双六。 2013年3月卒の日本の年生・短大の就職希望者数は47万7000人。就職戦線という言葉にもあるように、一種の戦(いくさ)でもある。陸上でいえば、ある学生は100mで終わるが、1万mやマラソンにもなる学生もいる。昨今では終わらない学生もいる。ゆえに、多くの傑作双六が創られる。学生自身、就職支援センター(就職部)、そして就職メディアによって。”就職”は現代の最も重要な双六のテーマの一つになった。1997年はインターネット就職が普及し始めた年でもある。 振出しは「就職ジャーナルを買う」。なるほどね。「就職ガイダンスに参加」「初めてのDM(紙の)」が届く」「自己分析をはじめえてみる」「リクルーターから電話がかかってくる」「エントリーシート記入」「第一志望の会社説明会に参加」「なかなか2次面接に進めない」「健康診断書・成績証明書・卒業見込証明書の3点セットを取り寄せる」「私服で来るようにいわれて悩む(2回休み)」「就活友達ができる」「2日酔いでふりだしに戻る」「やったぜ、初の内定だ」「内定辞退」(「食事会で)ちょっとオイシイ思いをする」などを経て、「正式内定」であがり。「振り返ってみると、就職活動は単なる会社選びではなく、自分が送りたい人生や本当にやりたいことを探すことだったと気づく。内定がゴールじゃないんだ。」と解説が付記されている。この双六は就職支援のプロフェショナルによる総コマ数77個コマにもなる大作だ。文字が多く、絵が少ないのが玉に傷かな。 |