双六の歴史

■双六の種類

江戸時代には、仏法双六や浄土双六が庶民に普及し、双六の持つ情報伝達機能、教育啓蒙機能がおおいに評価されました。
やがて、双六に娯楽的要素が組み込まれ、双六の三大テーマである「道中」、「歌舞伎」、「風俗」が成立しました。

そして、明治時代に入り、印刷技術の向上、雑誌付録の誕生、流通販売ルートの確立と相俟って、双六のメディアとしての機能が一層強化され、実に多くの双六が流通しました。

双六の種類はおよそ以下のように分類することができます。

1)仏法・浄土双六
2)官位・出世双六
3)名所・道中双六
4)役者(野郎)・芝居双六
5)遊芸・音曲双六
6)歴史・合戦双六
7)武勇・戦争双六
8)女礼式双六
9)妖怪双六 
10)正月・節季双六
11)文明・開花双六
12)童話・童謡双六
13)滑稽・漫画双六
14)善悪・教訓双六
15)企業・宣伝双六
16)健康・衛生双六
17)政治双六
18)その他

現在、大流行のコンピュータゲームにみられるロールプレイングやシミュレーションなどの表現手法の源流は、このような多彩で伝統的な双六に求められるのではないでしょうか。

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