鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座

請(うけ)とり

一、さとり
二、ちりとり
五、客(きゃく)とり
読み下し文

「イ、ありがたふございます。確かにご勘定を受け取りました。イヤ、どうもほっきまでもとのもの。まへは鳥(あか)
あかには困ります。これでは鳩(はと)へも鷺(さぎ)へもゆくことがなりません。
もつとも 梟(ふくろ)のものを鳥(とり)ますやうにも▲いきません時(ほと*ねへがてつっぺんかけ*かりの商売でございますから。
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字

大江戸瓦版

江戸の借金事情について その1
江戸には公的金融機関はないので、質草があれば質屋に行き、なければ武士は札差しへ、町人は座頭などの高利貸しに行った。公定利子は、元文元年から天保13年までが 15%、それ以降が12%だったが、実際はいろいろな名目でふんだくっていた。
質屋の利息は金高に応じて2割から5割。12ヶ月間で質流れとなる。