鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座

酌とり

四、ぽつとり
五、手間とり
六、ふきとり
読み下し文

「アレサ、一つお掛けなさいと言ふに、お嫌なら、わちきがすけまさ。ねヱ、なんでいす▲
スルメのつけやきでは、酒は飲めないとおいひる。いまにお絆ができますよ。
す*く酒にするには、しなよく止まるといひまさね。ホ…
とんでもない地口ができましたヨ。ヲヤ、お肴をくださるのかへ。それじゃ
すぐに嘴で受け取つて鵜呑みをしませう。


▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字

大江戸瓦版

江戸の酒事情について
上方からの「下り物」は時代が進むにつれて評価が下がったが、酒だけは別格だった。江戸で消費される酒は大部分が上方から船で運ばれてきた「下り酒」。幕末には、下り酒:江戸の酒=90万樽:10万樽であった。