《鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座》
上り
読み下し文
春霞楼
頭(かしら)には
初日(はつひ)のあけを
いたヾきて
鶴も羽(は)を伸(の)す
春は来(き)に鳧(けり)
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字
大江戸瓦版
江戸の正月について
初日の出は見通しの良い海岸や高台で拝む。とりわけ、江戸の東端の洲崎が有名。
おめでたい新年の門付け芸人には、獅子舞、三河万歳、猿回し、角兵衛獅子、春駒踊りなどがいる。お年玉用の扇売り、双六売りなども縁起ものの行商である。当時の双六は、袋に入れて売られており、その袋絵は著名な画師のものも多い。