鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座

さいとり

二、ひきとり
四、かねとり
六、鼠とり
読み下し文

「こう吉や、なんだその土の差し様(ざま)は
燕らの巣を▲

拵へるのじゃねへ、壁を塗るのだぜ。何きいたふうな▲△

じき**
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字

大江戸瓦版

才取りの意味について

「さいとり」には、二つの意味がある。一つは、売り買いの仲立ちをして口銭を取る業者、いわゆるブローカー。もう一つは、建築現場などで足場の上の左官に、下から壁土などを渡す職人。この双六では、後者の仕事の様子が活き活きと描かれている。