《鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座》
矢とり
読み下し文
「なるほど、飛び矢からすが空をうまく** から、こんなに飛んでくるのサ。
おいらなんぞも、こんな看板をきてゐてはいけねへから、はやく羽を一チまい▲
さんだんして舞ひなほしと出掛けやうか▲
いや大分腹がきたやまだ。どら弁当を開いて、ゑをつかいやせふ。
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字
大江戸瓦版
矢場の矢とり女について
盛り場や寺社の境内にある楊弓(ようきゅう場で色を売っていたのが、「矢取り女」。
楊弓は長さ2尺8寸、矢は9寸2分、射手と的の距離は7間半で、庶民の遊戯として始まったものである。