《鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座》
引とり
読み下し文
「イヨ、色男、いよいよお鷹(たか)さんをお引きとりだろ。まことにお手がら千万、おうらやまぶきさ。
それに、あの子は器量がいいから、いつまでも元服させないでしらすでおくがいい。
白羽(しらは)の鷹(たか)は△たいそういいそら*
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字
大江戸瓦版
遊女の身請けついて
引きとりとは遊女の身請けのこと。近松門左衛門の「恋飛脚大和往来」は、飛脚問屋の若旦那亀屋忠兵衛と井筒屋のなじみの遊女梅川の身請けをめぐる悲恋物語である。