鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座

草履とり

一、日よりとり
三、しじみとり
五、酌(しゃく)とり
読み下し文

「おい等も年中こうして旦那の尻に付いて、草履を包んで歩くおかげにはア、下馬(げば)の烏と仲間打ち
ではたてられず、全体おい等は下馬(げば)のあぶらあげが▲
好きだから、げばの鳶だと言ひそうなものだが、ハテそのはづだ。色の黒いところと鳴き声のあほうときてゐるからサ。
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字

大江戸瓦版

江戸履物事情について
「大阪は足袋 京草履 あづま下駄」と川柳もにある通り、江戸の道路事情は悪く、いたる所がぬかるんでいたため江戸っ子はもっぱら下駄に凝ったという。草履は履き心地は良いがぬかるみには弱い。