《鳥盡初音寿語六(とりつくしはつねすごろく)読み下し講座》
鼠とり
読み下し文
岩見銀山 ねづみとり いなはかな、いなはかな 悪戯ものは いなはかな。
ナニ、この子どもは鸚鵡の鳥を見た▲
やうに人の口真似をすると聞かないぞ。ナアニ、 おい等が
▲△猫ぜなつで可笑しい。
べら棒にそれで鼠がよく取れるのだ。はそえなわる口を聴くとおっ母に言いつけるぞ。
ナニそれはおけつとうだイヤあきれた酷い子どもだぜ。
▲△○→段落の繋がりを表す記号 *→判別できない文字
大江戸瓦版
石見銀山鼠とりについて
現在の島根県にある石見銀山は江戸幕府の直轄領(天領)として支配された。石見の場合、天領となったのは銀山を中心とする約5万石で、「石見銀山御料」と呼ばれていた。
代官所は大森町に設けられ、 59人の奉行・代官が交代で赴任した。
石見銀山から産する殺鼠剤は全国的に有名で行商人が江戸にも現れた。