19.少女数へ歌双六   1929年 (昭和4年)
制作 画:須藤しげる/少女倶楽部 1月号(大日本雄弁会)/ サイズ(cm) 縦55×横80

 一つとや、二つとやと十までの数え歌で構成された双六。時代を反映してお説教くさい七五調の内容になっている。
振出しは和装にショール・手袋でヤツデの前に佇む少女。
一つとや 人には明るさにこやかな  微笑みたたへし顔見せよ。
二つとや ふた親目上を敬ひて 年下目下をいたはれよ。
六つとや無理やわがまま通さずに 少女の慎み忘れるるな。
九つとや言葉づかひははきはきと 落ちつき丁寧心せよ。
十とや 遠き近きのへだてなく むつめや世界の少女達(少女の着物の帯の絞り模様が美しい)。
上がりは薔薇に囲まれて微笑む少女。