15.少女運だめし双六 1927年 (大正16年=昭和2年) |
制作 案:石黒露雄 画:川上千里 / 少女世界 1月号(博文館)/ サイズ(cm) 縦55×横79 少女雑誌に多い女性の職業双六の一つ。 この双六の最大の特徴は上がりを自分で設定するところにある。自分で決めた職業ごとに進むコースが色分けされており、練習、論文作成、予選、採用試験など必ずとどまりながらコマを進める。どの職業であってもコマ数はほぼ同じように設計されている。学校時代を振出しに、タイピスト、女車掌、女博士、音楽家、先生、飛行家、画家、女医、運動家、美容師、音楽家を目指して競争する。 大正時代~昭和初期にかけて、少女達は自らの進路にどのような夢を馳せていたのだろうか。これ以降終戦まで、日本は暗く辛い時代に突入することになるが、自分の夢を実現できた少女はどれほどいたのであろうか。 |