9.童謡すごろく 1922年 (大正11年) |
制作 案:安倍季雄 画:蛭田時彦 / 少女 1月号(時事新報社)/ サイズ(cm) 縦55×横79 当時歌われた14の童謡の歌詞を可愛い絵とともにコマに散りばめた双六。振出しは、織田子青が作詞した「水雛」(みずひな=ウォーターポピー、昭和初期に導入された外国産水生植物。ヒナゲシに似た黄白色の花を咲かせる。) ♪コンコン小雨の降る宵に背戸の柴戸を水雛がたたく♪ 葦の葉笛 昔と今 ふたつ星(*) 米つき虫(濱田廣介)、晴れてゆく雨(七路)、月夜のささげ ほたる草(二宮龍雄)、日照雨 ほのほ木 ひがん花 水郷の唄(織田子青)、磯の千鳥(野口雨情) を経て、ピアノをひく乙女のコマで上がり。 描かれている楽譜の一部からひいている曲が君が代であることがわかる。 *♪七夕まつり星まつり まつる子が寝て木もねむる 天の河原のふたつ星 星ゆらら星ゆらら 揺れて風ふく天の川 しらむ夜あけを鳴く鳥は山の烏かかささぎか 消えてあとないひたつ星♪ |