20.人生競争双六 昭和25年 1950年 |
制作 画:川原久仁 版元:小学館 掲載誌:中学生の友 新年号 憧れの職業を目指して若者の夢や気概が表れている戦後間もない双六。 振り出しは、男女の学生がなりたい職業を語るシーン。 以下の4つのコースごとに展開される。戦後の若者の夢や気概が表れている。 ・「ぼくは実力のある実業家になって経済日本のために働きたい。」・・・「ある会社に就職した」「荷造りの仕事からやらされた」「こんなにつらいものとは知らなかった」「身がつかれると心まで狂ってしまう」「心をとりなおして一心ふらんに勉強したおかげで、忙しい事務の仕事をやるようになった」「社長にみとめられ重要な席にすわることができた」 ・「ぼくはりっぱな教育家になって日本再建につくすつもりだ」・・・「教育者は自分自身正しい道を歩かなければならぬ」「まず小さいよい子をたくさん作る努力をした」「大勢の人から尊敬され親しまれる」 ・「ぼくは野球選手として身を立てるよ」・・・「始めはいやな球拾いばっかりさせられた」「少したつといよいよ猛練習の連続だった」「先輩の力強い激励に再び発奮した」 「願望のホームランをかっ飛ばした最初のその感激」 ・「わたしは女医になって世の中の病人をなくするわ」・・ 「夜も遅くまで勉強」「あまり勉強しすぎて病気になる」「病院へはいって病人の看護を一生懸命やって勉強した」博士論文を書くまでになった」 ・・・・を経て、それぞれ希望の職業で成功して「上がり」。 |