17.愛国婦人双六 昭和9年 1934年 |
制作 編集兼発行人:三浦精翁 印刷所:杉田屋印刷 版元:社団法人愛国婦人会/ サイズ(cm) 縦63×横92 戦前の軍国主義 社会における婦人の仕事や役割を描いている。 職業紹介所(現在はハローワーク)のコマもあり。 発行元が社団法人愛国婦人会(東京市麹町区九段)というのが時代色を出している。遊び方の説明にはこう書いてある。「この双六に出てくる面白い絵や写真はすべて婦人の方で国のために尽くしたい、ご奉公したい、 国ためになることならば何でもやりたいという立派な心がけの婦人方が二百余万人という多人数が集まって出来上がっている我国でも有名な婦人団体愛国婦人会の事業を表しているものであります。」・・・双六には強力な広報宣伝機能があり、しばしば国に利用されてきた歴史がある。とりわけ、戦前の昭和時代の双六には辟易とさせられるものが多い。 振り出しはナント「愛国少女団」と「愛国処女団」が描かれたコマである。「コドモ智能相談」「乳幼児健康審査会」「児童教育適性相談所」「学校給食」「失業並びに経済保護・職業紹介所=誰でもすべての人は仕事をはげむようにしたいものです)」「医療保護」「神前清掃」「窮民者罹災民救助」「留守宅労力援助」「慰問袋」「防空」「衛戍病院傷病兵慰問」「出征軍隊歓送迎」を経て、「本部総会」で上がり。 |