大正ロマンと絵双六

■大正ロマン絵双六の価値

双六は時代の価値観を鋭く映すことから、各時代の風俗、夢と憧れ、海外事情などが誰にもわかりやく描かれていました。
その一方で、明治維新から太平洋戦争の終焉までは戦争の歴史でもあり、暗い世相や国家思想を反映した双六も多く、良妻賢母教育、軍国少年教育などにも利用されてきた経緯があります。

そのような双六コンテンツの歴史の中で、大正ロマン時代の双六は自由で華やかであり、ひと際異彩を放っています。
特に少女雑誌の付録で取り上げられた双六は、優美で感傷的な筆遣いと淡く流麗な色遣いで描かれており、現代にも通用する芸術性を持っています。今日で言う”癒し”の効果をその時代に与えているようにも思います。
双六のコレクターとして、大正ロマンの絵双六に大きな価値を与えたいと思い、当サイト「双六ライブラリー」に展示いたしました。

■大正ロマン絵双六の選定基準

双六コレクションの中から以下の基準で大正ロマン絵双六ベスト20を選定しました。→「双六ライブラリー」に展示中です。

1)大正ロマンの特徴を持つ双六であること
2)大正時代及び昭和初期に制作された双六であること
3)保存状態が比較的良いこと

※結果的に少女雑誌の付録の双六になりました。

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