双六の歴史 |
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■バックギャモンの盛衰
盤上遊戯の大衆化は、17世紀に入ってバックギャモンとして一つのピークを迎えました。
17世紀から18世紀にかけてイギリスでもっとも人気のあるゲームがバックギャモンでした。特に裕福な人々や聖職者が愛好していました。
1743年にはE・ホイルが遊戯法を整理し、現在のルールを定めました。最初にコマをボードに配置し、交互にサイコロを振って、自分のコマ15個全部を自分の右手前のインナーボードに集めて、順次「上がり」にして盤上から去って行きます。先に全部上がった方が勝ちです。
相手のコマが1個も上がらないうちに、味方のコマが全部上がった場合にはギャモン(勝ち)といい、得点が2倍になります。この時に、相手のコマが1個以上自分のインナーボードに残っているか、殺されている場合にはバックギャモン(逆転勝ち)になります。
やがてバックギャモンは欧州や米国の賭場で盛んに行われるようになりますが、チェスのように完全な頭脳性もなく、さいころやカードのような高い賭博性もなく、中途半端なゲームであったため、やがて、盤上遊戯としての主流から外れていきます。
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